浮き葉的余生に

アクセスカウンタ

zoom RSS 愛憎バトル

<<   作成日時 : 2017/07/06 15:55   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

愛憎を離れて久し梅漬くる    美代子


 人間には嫉妬が付き物で、誰もが経験していることだと思うが、おしどり夫婦としても有名だった、船越さんと松井さんの愛憎バトルが凄い。松井一代さんのネットビデオを見ると、豊田真由子議員も負けそうな凄さである。

 私が見た限りでは 「浮気癖のある夫と嫉妬深い妻」 という印象だが、どちらかというと世間の同情は船越さんに向けられているような気がする。しかし、このパターンは世間には案外多いのではないだろうか。

 夫の浮気を笑って許せる妻と、殺人にまで行ってしまう妻、嫉妬とは奥が深い?ものだと思うが、嫉妬の対象も、浮気だけではなくて、経済格差だの、顔の美醜だの、学歴、家柄、だのときりがないほどある。愛情がある新婚のころには見えなかったものが、数年経つと見えてきたりして、結婚を後悔してる人は案外多いのではないだろうか。

 しかし、子どもがいることでお互いに我慢してしまうものだ。だから定年離婚が多いのも納得いく。離婚の前に死に別れてしまう夫婦もいるが、ある人は 「せいせいした」 などと言い、ある人は 「もっと優しくしてあげればよかった」と後悔し、さまざまである。

 今年一月に死亡した母は、再婚した夫を心から愛していたのだと思う。口ではそんなことは言わないが、夫死亡後の15年間、膝の痛みを理由に引きこもりと寝たきりの生活を続けた。結局は精神的にも立ち上がれないまま施設で最期を迎えたが、本人は悔いのない人生だったと思う。

 出来の悪すぎる妻と、その逆に出来の良すぎる夫。夫死亡後に必要があって母が抽斗を開けたら、幾つもの大きな茶封筒が出てきて、預金通帳や年金、健康保険、その他一人暮らしをしていくために必要なことが全部、分かりやすく分類されて出てきたそうだ。

 そういうことがまるでダメな母だったが、詳しいメモ書きが添付されていたため、何も困らなかったそうだ。母はわがままで自分勝手で、娘の私でも逃げ出すほどだったが、何とこの人は半世紀近くも一緒にいてくれた?のだ。しかも最後のこの愛情溢れる心遣い。聞いた私が泣いたほどだ。

 死期が迫ったと感じた父は、ある日母にこう言ったそうだ。「あなたにありがとう」。  母が、え?何?と聞き返したらもう一度 「あなたに ありがとう」 と言ったのだそうだ。母がストレートに 「え?もう死ぬんですか」 と訊いたら 「そうは言っておらんが」と。。。私はこのことを聞いて、少し人生観が変わったような気がした。

 新聞人としても立派な人だった。わが長男はこの祖父を尊敬し、結局は同じ新聞社に入社したのだが、このことをこの父は非常に喜んでくれたようだ。新聞社には退職後同窓会のようなものがあって、一年に一度、会社の集まりに出て来るのだが、その都度、孫の部屋を尋ねてきてくれて、一緒にお茶を飲んだという。孫の顔をみた父は、顔中を口だらけにして喜んでくれた?とのことだった。あんなに喜んでもらえてよかったよと息子は言った。

 この父の実家に残っていた財産を、私と子どもに残るようにしてくれたため、私は野垂れ死にもせずにこうして自分の家に住み、毎日好きなことをしていられるのである。先日、断捨離のために、あれこれと整理していたら、父が学生の時に書いた文章が出てきた。

 「日本経済の現状と将来」と題した400字原稿用紙11枚にあるその内容は長いので今は書かないが、「徴兵検査より帰りて」との後書きがあり、このあと戦争に行ったのだと思うが、戦争では筆舌に尽くせない経験をしたようだ。いい人生でしたかと問いかけたくなり、涙が出てきた。この二度目の父にはいつも尊敬の思いと不憫?な思いを持っていた私。

 追記 この文章を読み返していたら、右の電話機の台にぶら下げてあったゴミとり用のロールが、いきなりブラブラと揺れたのでびっくりした。笑。人生に悔いはないよと言ってくれているのだと安心した。笑。


 


 
 

   

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 嫉妬したことがない者はいないでしょう。しかし、年を重ねるほどに、嫉妬はなくならないですか。人の批判はいくらでもしますが、嫉妬した記憶がここ何年もまりません。
 諦めなのでしょうか。諦めるとは『明らめる』からきているそうです。明らかになるから諦めるわけです。自分が知れてきますから、いくら嫉妬してもそれを解消することはできない、それが明らかになり、嫉妬する気力も失うのでしょう。
 正直、船越夫婦の愛憎劇に関心は全くありません。事実がはっきりしたからと言って、それから判断して、どっちが悪いという批判もしません。己への戒めの対象です。
 それにしても、美代子さんの文章は、いつも、素晴らしいと思います。エッセイを書いてください。一句から一エッセイができると思います。
スキップ
2017/07/06 16:49
 スキップさん、嫉妬も時には可愛いものだと思いますが、過ぎると怖いものでもありますね。笑。
 文章を書き始めてから途中で横道にそれて、思わぬ最後になるのが私のブログなんです。笑。あれ、こんなこと書いてるわと自分でもびっくりします。十年の間には、同じことを何回か書いているのでバレているかもしれませんね。笑ってお許しください。ボケるって楽しいですね。
 松井さんは夫を死ぬほど愛していると言いながら、死ぬほど酷い目に遭わせているわけですが、海老蔵夫妻のあとでもあり、いろんな夫婦がいるものだと思います。海老蔵さんは 「妻は私を変えてくれた」と言いましたが、これこそが愛なんでしょうね。どこか不出来な海老蔵さんだけど、結局は麻央さんが惚れぬいたということでしょう。最後の言葉も「愛してる」だったそうですが、これは逆にきついですね。「本当はあなたが大嫌いだった」と言ったら、海老蔵さんもあれほど悲しむことはなかったかも。笑。
 スキップさんが嫉妬しないのは、ある意味では悟りなんでしょう。人生を学んだ結果だと思います。自分をしっかりと持っている人は、嫉妬の無意味さを知っているんだと思います。(^^)v
美代子
2017/07/06 17:55

コメントする help

ニックネーム
本 文
愛憎バトル 浮き葉的余生に/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる