浮き葉的余生に

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zoom RSS 俳句な夜

<<   作成日時 : 2017/07/19 10:41   >>

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母逝かせ片肌脱いで髪洗ふ    美代子

刃こぼれの包丁かつと射す西日  

家中にショパン轟く朝曇

巴里祭ワゴンセールの赤青黄

語るごと歌ふごと飛ぶ滝飛沫

一揆の地小さき泉みつけたり

風に遊ぶ噴水鳥になりたき日

一言居士あんぢようおやり老鶯よ


 日野原重明さんが死去された。105歳だった。今年三月に口からの食物摂取が難しくなって入院した際 「経管栄養や胃ろうをしますか」と尋ねたところ、明確に 「それはやらない」 と答えたとのこと。数日後に自宅に戻り療養したが、水分や栄養分の補給は 「全て口から」 行った。

 自然死を望まれたのだろうか。人工的に管を入れて栄養分を補うことは、自然な人の人生の終え方ではないと考えていたようだ。確かに胃ろうで永らえても生きているとは言えないかもしれない。二十歳の時に患った肺結核の後遺症に加え、高齢化に伴う心臓や消化器系、筋骨格系などの機能低下があったようだ。

 いろんな人生を見てきた。終わってみるとみんな違ってみんないいと思えるから不思議だ。どんな人生がいいのかなど誰にも決められないのだから。

 現代俳句元会長の金子兜太氏は、現在97歳だそうだ。日野原氏も俳句を嗜み、金子氏とは時々手紙のやりとりがあった。<日野原大老静かに宴大いに宴> の句を寄せている。合掌。









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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 俳句、鑑賞させていただきました。

 母逝かせ片肌脱いで髪洗う

様々に読ませる深い句だと脱帽です。しかし、どう読んでも主題は悲しみであることに変わりはありません。悲しみと同時に、運命を受け入れる強さと弱さも伝わってきます。
 私も、ショパンやモーツワルトを歌い込んだのですが、こうまとめるか!曇天とショパン、ショパンに曇天の憂鬱解消を期待してのことか、もっと深いのですかね。
 日野原さん、近くに行かれるとは思っていました。御年ですからね。次から次と平和を信条とする方々が亡くなってゆきます。身の引き締まる思いです。
スキップ
2017/07/23 13:15
 スキップさん、老母を無事に送ることが出来て、心からほっとしています。ずっと胸に重くありましたので。。。日野原氏のように自分の老いを自分で受け止めている方は立派ですね。これからは更に老人が増え、いろんな問題が出てくるでしょうが、自分の老後は出来るだけ自分で責任を持っていたいですね。。そして、新しい形の老後があってもいいと思います。ブログで支え合うのもいいですね。便利な世の中ですが、一方で、原発のような恐ろしい現実もあります。人生を振り返る年齢になりましたが、むつかしいことは考えないで、ありのままでいいのだと最近は思っています。上を見たらきりがありませんが、雨露をしのげる家があって、飢えることもない。ひたすら有難い日々です。
美代子
2017/07/23 17:10

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